健康寿命がカギとなる
健康寿命がカギとなる時代
人の手を借りるということ アリかキリギリスか
長寿時代って、今までと何が違うの?
長生きできるなら良いことじゃない?
平均寿命と平均活動寿命
現時点での日本人の平均寿命はおおよそ80歳。人の手を借りずに一人で元気に生きる平均活動寿命は70歳くらい。約10年の差があります。
つまり、10年という長い時間を、人の手を借りないと生きられない方がたくさんいらっしゃるということです。
厚生労働省e-ヘルスネット
人生が100年かもしれない
その上で、いま生きている人の多くは、100歳まで生きる可能性が高いと言われています。もしこれが本当であるならば、仮に頑張って80歳まで元気に生きたとしても、あと20年あるんです。
20歳から70歳まで働いたとしても50年。あと30年あります。50年間で30年間の生活の土台を作らなければなりません。
これが当たり前となる社会は、人類史上誰も経験したことがないことです。
人の手を借りるということ
しかも、その30年間のうち2/3は、人の手を借りないと満足に生活できないとしたら?
その場合は手を貸してくれる人の生活も支えないといけません。
一人で生活ができないということは、想像以上にお金がかかるんです。
これは本当に長寿時代が到来した場合、とても大きな問題となります。
アリかキリギリスか
私たちやその子供たちは、私たちの親の世代とは全く違う生き方・ライフデザインの構築を求められています。
この大きな問題を目を背けずに本当に解決を目指すなら、人の手を借りずとも生活ができる時間を、少しでも長く続けるしかありません。
自分の身体が健康であり続けることの重要性が、かつてないほど高まっているのが私たちが今いる時代です。
自分の身体のために毎日少しずつ時間とお金を使っていくことで、結果的に人生で使える時間とお金は必ず増えます。
もっと知りたいという方に「オマケ」
要介護者を介護するということは具体的にどういうことか?
介護者が1日のうちで実際に介護している時間は、要介護3以上で一番多いのが「ほとんど終日」だそうです。
要介護4では5割弱が、要介護5では6割弱が「ほとんど終日」の介護を必要としています。
ほとんど終日介護してもらうということは、丸々その人たちの生活費も支払わないと生きていけないということです、よね?
現在(令和一桁年)ですらこの状態です。これが100年時代の超々少子高齢化社会であればどうなるでしょうか。
実際、どんな理由で介護になっている方が多いかというと「高齢による衰弱」「骨折・転倒」「関節疾患」などの運動機能を原因とする理由で大体3割の方が要介護状態になっています。
女性で一番多いのが「認知症」男性では「脳血管疾患(脳卒中)」です。
運動によって脳が活性化することも分かってきています。このあたりも踏まえると、運動によって介護になる原因の7割は予防できます。
「この壺は満杯か」-大事なものはなんですか?①-
ある大学でこんな授業があったという。
「クイズの時間だ」
教授はそう言って、大きな壺を取り出して教壇に置いた。その壺に、彼は一つ一つ岩を詰めた。壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。
「この壺は満杯か?」
教室中の学生が「はい」と答えた。
「本当に?」そう言いながら教授は、教壇の下からバケツいっぱいの砂利を取り出した。そして砂利を壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていく。そしてもう一度聞いた。
「この壺は満杯か?」
学生は答えられない。一人の生徒が「たぶん違うだろう」と答えた。
教授は「そうだ」と笑い、教壇の下から砂の入ったバケツを取り出した。それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。
「この壺は満杯になったか?」
学生は声を揃えて、「いや」と答えた。
教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと水を注いだ。彼は学生に最後の質問を投げかける。
「僕が何を言いたいのかわかるだろうか?」
一人の学生が手を挙げた。
「どんなスケジュールが厳しいときでも、最大限の努力をすれば、いつでも予定を詰め込むことは可能だということです」
「それは違う」と教授は言った。
「重要なポイントはそこではないんだよ。この例が私たちに示してくれる真実は、大きな岩を先に入れない限り、それが入る余地は、その後二度とないということなんだ」
君たちの人生にとって「大きな岩」とは何だろう、と教授は話しはじめる。
それは、仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、家庭であったり、自分の夢であったり……。
ここでいう「大きな岩」とは、君たちにとって一番大事なものだ。それを最初に壺の中に入れなさい。さもないと、君たちはそれを永遠に失うことになる。
もし君たちが小さな砂利や砂、つまり、自分にとって重要性の低いものから壺を満たしていけば、君たちの人生は重要でない「何か」に満たされるものになるだろう。そして大きな岩、つまり自分にとって一番大事なものに割く時間を失い、その結果、それ自体を失うだろう。
ローラ・ヴァンダーカム:自由時間を上手に使いこなす方法-大事なものはなんですか?②-
食事とは 丁寧生活の提案