丁寧生活の提案

ストレッチとは？で書いた通り、ストレッチは運動を習慣とする人が受けるのに最適なものです。
ここが、「ほぐす」や「ゆるめる」といったリラクゼーションと全く異なる部分です。
運動不足を感じているけどなにをしたら…という方は特にまず最低月に一回ペースでストレッチを受けつつ運動を始めることをオススメします。

運動とは？で書いた通り、運動することによって身体は体質を良い方向へ変化させていきます。
逆にいえば、運動をしなければ、筋力も弱化しますし、体質も良くない方向へ変化してしまうのです。
そうなると、いくら食べ物にこだわって食事をしていても、十分に活かされません。
ミトコンドリアが減って末端の毛細血管が機能しなくなってしまうと、それだけエネルギーにも変わりにくくなります。
食事と運動はセットで考える必要があります。どちらか一方をやっていれば大丈夫ということはありません。

仮に週に一回ストレッチを受けても、その他６日間はご自身の自由時間です。
残念ながらここでなにもしないと、いつまで経っても身体は根本的には変わりません。
身体を変えるためには、どうしても自分で正しい運動をする、自分で正しく食事を摂る、といったセルフケアが必要なんです。
この世には魔法はありません。
運動しなければならない、食事を見直さなければならない、そんなことは薄々わかっているという人も多いと思います。
ここで壁となるのが、
①情報が多すぎて結局何をすれば良いのか分からない
②一人ではモチベーションが続かない
ではないでしょうか？
もしそうなら、きっと丁寧生活は助けになります。

丁寧生活はパーソナルトレーニングの指導をしますが、スタジオ自体に専用の施設があるわけではありません。
そもそも、運動って、どこかに行かないとできないものではないし、なにか道具や機械がないとできないわけでもありません。
単純に、歩く、走る、だけでも十分に運動になります。これなら身体一つあればいつでもどこでも誰でもできる。
運動は、そんなに敷居の高いものではなく、とても身近なものなのです。
このような、どんな方でも気軽にできる（だから一生もの！）再現性の高いことだけを、丁寧生活では提案していきます。

たくさんの方をストレッチさせていただいて感じたこと。
歩行のための根幹となる筋肉があるのですが、これが弱い方が多いです。
面白いことにジムに通って、筋肉ムキムキの方でも弱かったりします。なぜなら、そこを鍛えるような筋トレの機械は無いからです。
ここが弱まるから高齢になって歩けなくなり、活動意欲が無くなり、要介護になってしまうといっても過言ではありません。
痛みや不調がある、だからそのたびにほぐしてもらう、を繰り返すだけで、根本的な原因となる運動不足の改善をしないでイタズラに時が流れて高齢になってしまえば、それだけ回復は難しくなってしまいます。
丁寧生活では皆様にあった運動を提案させていただきますが、特別な理由がない限り基本的にウォーキング・ランニングから提案することが多いです。その理由はこんなところにあります。
もちろん、ウォーキング・ランニングにも正しいやり方というのがあります。そこもしっかりご説明いたします。

習慣というからには、生活の一部となる、つまり継続していかなければなりません。
そこに必要なことは、「楽しさ」だと思います。
いくら必要なことでも、やっていてとても辛いことなら人はやりませんし、そもそも、楽しく人生を過ごすための習慣作りですから本末転倒してしまいます。
「走る」こと一つとっても、「ジョギング」と「マラソン」ではやる必要があることがだいぶ変わってきます。
運動も食事も、人の生活というのはゼロかイチのどちらか、というデジタルではありません。0.1もあれば0.2、0.345もあるアナログな世界です。
その人ごとの考え方や今の生活状況などによってピッタリな内容は違います。
「できる」かどうかも大事ですが、それよりも前に「楽しい」かどうかを中心に、ちょうど良い着地点を一緒に考え、本当に継続できそうなプラン作りをしていきます。

パートナーストレッチを定期的に行いながら、少しずつレベルを上げて習慣作りをしていき、一定の水準までいけば、あとはセルフケアだけで大丈夫な生活を送れるようになります。
皆様に目指していただきたいのはそこです。
丁寧生活は依存させません。
月に最低一度の課題設定とストレッチで、長くても一年弱を目標に卒業を目指します。
丁寧生活は、自分の身体を自分でなんとかしたいと思った方が来る場所です。きっとできます。