「定年したら、旅行に行こう。」
「趣味を思い切り楽しもう。」
「夫婦でいろいろな場所へ出かけたい。」
現役で働いているときは、多くの人がそんな未来を思い描きます。
ところが実際には、定年後に思ったほど外へ出なくなる人も少なくありません。
時間はある。お金もある程度ある。
それでも、「今日はやめておこう」と家で過ごす日が増えていく。
その違いは、何なのでしょうか。
一番大きいのは「身体」です。
旅行を楽しむにも、趣味を続けるにも、友人と会いに行くにも、必ず身体を使います。
歩く・立つ・階段を上る・荷物を持つ・長時間座る。
こうした何気ない動きがつらくなると、外へ出ること自体がおっくうになってしまいます。
そして外へ出なくなると、さらに身体を動かさなくなる。
この繰り返しが、少しずつ活動量を減らしてしまいます。
「まだ大丈夫」が一番危ない
ストレッチの仕事をしていると、「もっと早く来れば良かった。」という言葉をよくいただきます。
歩けなくなってから。痛みが強くなってから。旅行を断念してから。
その時になって初めて身体を見直そうとする方は少なくありません。
もちろん、そのタイミングでも遅くはありません。
でも、本当はもっと前から始められたら、選択肢はもっと広がります。
私は、「まだ困っていない人」こそ、身体を整える価値があると思っています。
身体は、ある日突然衰えるわけではありません
「急に歩けなくなった。」
そう感じる方でも、実際には何年もかけて少しずつ変化しています。
疲れが抜けにくくなった。
階段がきつくなった。
靴下を履くのが少し大変になった。
長時間歩くと腰が重い。
そんな小さな変化が積み重なって、気づいたときには行動範囲が狭くなっていることがあります。
だから私は、小さな変化を見逃さないことが大切だと考えています。
身体づくりは「未来の自由」を増やすこと
健康というと、「病気にならないこと」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろんそれも大切です。
でも私は、それ以上に、
「やりたいことを続けられる身体をつくること」
が健康だと思っています。
旅行へ行ける。趣味を続けられる。孫と遊べる。買い物へ歩いて行ける。友人と食事に行ける。
身体が元気であれば、人生の選択肢は自然と増えていきます。
私が目指していること
丁寧生活で目指しているのは、身体を若返らせることでも、スポーツ選手のような身体をつくることでもありません。
呼吸を整え、身体の動きを整え、歩きやすい身体をつくる。
その積み重ねによって、10年後も「今日は出かけよう」と自然に思える身体を育てることです。
定年は、終わりではありません
定年は仕事の区切りかもしれません。
でも、人生の終わりではありません。
むしろ、自分の時間を自由に使える新しいスタートです。
だからこそ、その時間を楽しめる身体を準備しておくことには、大きな価値があります。
身体は、急には変わりません。
でも、少しずつ整えていけば、未来の選択肢は確実に増えていきます。
私は、それが「健康をつくる」ということだと思っています。
定年後をもっと楽しむためには、特別な運動よりも、まず身体の土台を整えることが大切です。






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